ドラマ

「MIU404」10年あったら何ができる?逃げれば逃げるほど大変になる人生の話。7話感想

10年もトランクルームに住みつくなんてことできるんだろうか。 段ボールの路上生活よりは少しいいかもしれないが、 狭い箱の中の生活なんて閉所恐怖症になりそうでこわい。

指名手配されている犯罪者が10年間も隠れ住んでいたことにも驚いたが、もっと印象に残ったのは、 殺人事件が起こった隣のトランクルームに住んでいた倉田というおじさんだ。

退職金詐欺に遭って、要するに奥さんに怒られるのが怖くて、家に帰れず トランクルームに逃げ込んだまま住み着いてしまった……これは時間が経つほどに 帰るきっかけがつかめなくなるよね……伊吹(綾野剛)も「そんだけ?!」と言っていたが、小さなこと(その時は大きなことに思えるが)から逃げると何倍も何十倍も大きな苦労をしょい込むことになるってことか。

昼はトランクルーム、夜はネットカフェで過ごすという二人の家出少女も出てきたが、 この生活はすぐに限界がくるし、悪い方に転がほどにと食い止めるのが難しくなる。

3話で出てきた元陸上部の高校生、成川(鈴鹿央史)が再登場していたが、この子も心配。 悪い先輩の菅田将喗に紹介された部屋で誰かとルームシェアしているらしいが、 トローチを入れられたメロンソーダを飲んでしまった瞬間、 うわー悪い坂を転がるスイッチが入った!!

メロンソーダの泡の中でトローチが少しずつ溶けていくように、 成川が悪に溶かされていくんだと思わされる恐ろしい場面だった。

3話でいたずら通報した時点でつかまれば良かったんだが。 逃げれば逃げるほど雪だるま式に悪事は膨らみ、罪が重くなる。

逃げざるを得ない場合、逃げた方がいい場合もあるだろうが、 逃げるか逃げないか天秤が揺れるくらいなら、逃げない方を選んだ方がずっと楽だ。

7話感想の結論。迷う時は逃げるな。

RELATED POST