4話は、なんとなく結婚について考える、という印象の回であった。
「なんとなく」と言うのは、「なんとなく」マッチングアプリに登録するくらいには興味はある。けど今の生活がそこそこ気に入ってるし、本当にいつか結婚するのかな？自分。という位のふんわりした話のようだったからだ。
ある日、メイ（多部未華子）の会社の馬場さんっていう４０才くらいの無口のおじさんが、結婚した。そこで、みんなで馬場さんを飲み会に誘って「なぜ結婚できたか？」を囲み取材するのだが、得た情報はそんなに目新しくはなかった。しかし真実かもしれないから、一応メモしておこう。馬場さん曰く「結婚はタイミングと勢い。あなたといたら、飾らない自分でいられる、って言われたんで、そこで指輪の箱を開けました」だって。
また、その飲み会でメイが口にした、理想の結婚相手とは「自分の今の生活を１ミリも変えなくていい人」であった。
ふむ。やっぱ、メイの結婚相手はナギサさん（大森南朋）がいいんじゃん？4話にしてナギサさん独身だとやっとわかったし。と思いきや、メイは肥後先生（宮尾俊太郎）に「結婚を前提につきあってください」と言われる。かつ田所（瀬戸康史）は、陶山薫（メアリージュン）に「結婚を前提につきあってください」と言われるものの、メイに好意を持っているのがモロわかり。
田所はスーパーのやきとりにマヨネーズをつけて食べるのが好きだったり、部屋が全然片付いてない様子だったり、とメイと似た者同士の一面も。二人はなかなかいい感じでは？と思われる描写も多々あり、肥後先生よりは田所の方が可能性大のようだ。
さらに、新入社員の瀬川（眞栄田郷敦）の存在感が毎回ぐいぐい増してきて、この子もメイに好意を持ってもおかしくない。瀬川が22歳だとしてメイとは6歳差。ナギサさんとの年齢差（５０－２８＝２２歳差）に比べれば、歳の差なんてないも同然。
5話の予告では、メイのお父さん（光石研）の還暦パーティーで、妹のユイ（趣里）とお母さん（草刈民代）を仲直りさせる話が中心のようだ。メイとナギサさんが協力する様子も見られそうで楽しみだ。
ただし、まだ5話である。メイが誰と結ばれるのか？をホッコリと見守るだけのドラマでもないだろう。ナギサさんに支えられながら母との確執や家族の問題を解決していく「メイの成長物語」という方が近いのだろうか。
いずれにしても、独身生活でいっぱいいっぱいなのに、ここに結婚などという負荷がかかったら、もう倒れる！という人。仕事と家事のダブル、または仕事と家事と育児のトリプルで倒れそうな人。きっとみんながホッとできるドラマなんだろう。
〇「私の家政夫ナギサさん」ＴＢＳ火曜10時
