ドラマ

自分は安全な所にいて、他人を非難する人。「家政夫のミタゾノ」最終回

毎回いろんな家のいろんな泥を発見しては掃除してくれる「家政夫のミタゾノ」が、最終回で綺麗にしてくれたのは、フォロワー数300万人を誇るジャスティスママこと虹子(杉田かおる)の家であった。

ジャスティスママは敏腕新聞記者の夫を持つ専業主婦であるが、SNSの世界では、夫より敏腕なリサーチ力で「あることないこと晒す」「ターゲットを吊し上げる」ことにかけては非常に長けているのだった。

その手腕は、女性市長が公費で不倫旅行したことを暴き、辞任に追い込むほどの影響力を持っていた。むすび家政婦紹介所のメンバーの秘密もばっちり握り、なんとミタゾノさん(松岡昌宏)の裏アカから発見した秘密の写真をネタにミタゾノさんをも脅す始末…

しかし、ジャスティスママが娘の真冬がパパ活をしていると思い込んでしまったことから立場逆転。「こんなことがSNSに晒されたらおしまい」と言って、真冬の友達の瞳ちゃんがパパ活をしている!と嘘の書き込みをして家庭を守ろうとする。が、ここからジャスティンママが追いつめられる展開に。

まず「私刑執行人」というアカウントを持つ瞳ちゃんが「ジャスティンママは嘘つき。でたらめを書き込んでいる」とSNS上で反撃!さらに真冬がジャスティンママだと誤解した瞳ちゃんは、ジャスティスママの正体をネットに晒す写真を撮るために家を襲撃。

さらに、過去に間違って晒された高校生(女性市長の隠し子と同姓同名)からも襲撃されナイフを向けられることに…。そのナイフを素手でつかみ、逃げる高校生を追って、スカートを持ち上げてすごいスピードで走るミタゾノさんが素敵すぎる!

ジャスティンママを恨んで襲撃してきた二人の覆面は剥がされ、ジャスティンママの正体は母の虹子だったことが判明。やっとお互いの顔と顔を合わせて本当の話ができ、さまざまな真相が明らかに。

SNS上で起こり得る問題を取り扱った「家政夫のミタゾノ」の最終回。家事に例えて、問題の解決策をひょうひょうと説明してくれるが、普通に言われればちょいと胸が痛む内容でも、「ミタゾノ」という独特のキャラクターが言うから素直に心に入ってくる。

誰かに何かを指摘したり、誰かに何かを気が付いてもらうのって本当に難しい。自分自身が何かに気が付くのはもっと難しい。そんな時、ミタゾノさんがいてくれたら嬉しいな。

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