12月5日現在、みんなの感想(ヤフーのドラマ感想欄)「silent」の投稿数が、なんと2000件を超えている。「エルピス」と「アトムの童」は1000件、「クロサギ」は740件、「ザ・トラベルナース」は500件、「PICU」でも600件。こうしている間にも、どんどん増えているとは思うが、「silent」の投稿数がダントツなのは間違いない。
なぜこんなに「silent」の感想欄が賑わうのか?
みんな、ドラマを観た後のいや~な気分、イライラ感や納得できないモヤモヤ感を解消したくて、くるんだと思う。(もちろん肯定的な感想もあります)
筆者自身はドラマの不快感に耐え切れずに離脱。けれど、みんなの感想欄の、ある投稿のおかげて、まあまあスッキリした気分で過ごさせている。感謝!
その投稿とは以下通り(yym****さんの投稿より一部引用)
「いやミス」ならぬ「いやラブ?」嫌な気分になるラブストーリー?毎回モヤッとイラッと又は虚しい気分になるんじゃ、何故見てんだよと自分に突っ込み入れながら、……苦行か?これを最後まで見たら悟りが開けるか?わかんない……
なるほ!である。
「いやミス」(嫌な気分になるミステリー)ってジャンル。後味が悪く、裏切られた気持ちになるのに読者(視聴者)を惹きつける魅力がある。
ただし、「いやミス」の女王と言われる湊かなえさんの小説は、いや~な気分を面白さが上回るし、ページが止まらなくなる勢い、考えさせられる内容、最後には感動もあるため、読んで損した~時間を返せ~みたいな気分にはなりえない…
やはり、連ドラは10回ほどに及び、けっこうな時間を食うから、内容でモヤモヤ、時間を無駄にした感でイライラが募ったんだと思う、自分の場合。(単に映画や小説の方が向いているということかも)
では、なぜ文句を言いつつ、ドラマを見続けるのか?
これは「怖いもの見たさ」ならぬ「嫌なもの見たさ?」または、「スッキリするまで見たい!」という心理だ。
次の回でこそスッキリできるか?と一週間待たされるのもつらいし、やっと来た次の回ではもっとイライラさせられる…これをyym****さん曰く「苦行」と言うのだろう。
でも、これは「いやラブ」なんだと思えば、大丈夫。
「いやラブ」というジャンルでは視聴者を惹きつける「謎」ではなくて、
納得できないセリフや構成、情報の後出しなどでぐいぐい次回まで引っ張る力がある。
だから、やっぱり坂元裕二脚本とは、似ていない。
……次回は、そこの所を書いてみたい。